Diary。

好きなことを、好きなときに、好きなように。

飲食店の心得。

もう大分長いこと飲食店でバイトをしていて
気付いたら副業期間も含めると、同じ業態に15年もお世話になっています。

始めたのは16歳の時。
高2になる前の春休みでした。

働いているのは宅配のピザ屋です。

当時私はものすごい人見知りで、16歳で採用してもらえる業種の中で、スマイル0円!みたいなファーストフード系は絶対に無理と思っていて
まだ電話ならなんとかなるかしらと思っての応募でした。

志望理由を上記のまま伝えたところ、当時のマネージャーが「若いのに自分のことをよくわかってるね」と面白がってくれて、無事採用。

そこから大学卒業まで6年間。
死に物狂いで働いていました。

今考えると完全に社畜…ていうかブラックバイト?
でもその当時の私は異常にメンタルが弱くて、自分を必要としてくれる場所に必死にしがみついていたのです。
だから、持ちつ持たれつというか、都合よく使われているようで、私も利用していたのです。
精神安定のために。

あれよあれよとバイトの階級が上がり、
店長代行を始めて、アルバイト教育を任せられて
副業として籍を置いている今も
ちょこちょこバイトの子達に教えています。

という前置きが長くなりましたが
私が飲食で仕事をする上で、意識しているのは
「自分がこの商品に正規の値段を払えるか」です。


ピザ一枚
パスタ一皿
サラダや、サイドオーダー一つ

自分が作るものにきちんと、正規の値段を払って惜しくないか
それを意識しています。

正しく、速く、美しく。

私がチェーン店のラインで作っているものが、他の店のものや
自分以外の人が作るものとずれていてはいけない。

ずれてはいけない基準は、マニュアルの商品です。

だからマニュアルはきちんと覚えるし、マニュアルの内容で人に教えます。

お客様が食べたいのは、
私がつくったものではなく
名の知れているこのチェーンの商品なのだから
変な自己流とか、端折ったやり方とか
そんなもんは導入してはいけないのです。
個人のレストランならありなのかもしれないけれど。

お金をもらって仕事をしている以上、それは私が守るべき最低限のルールです。

だから、どれだけ作り慣れている商品でも、暇があればグラムを計って作るし
わからない商品があれば、初めて作るときはきちんと秤を使って作ります。

こんなもんでいいか、とつくった商品に
正規の値段を頂くわけにはいかないのです。


それをきちんと下に伝えられればいいんだけど
割と最近の若い子達、ポカーンてするのでw


前に一度、後輩の男の子が新人の子に教えているのを見ていたら
「こんな感じで。適当でいいから」と言っていて、それに新人も「適当でいいっすよねw」と返していて
「いいわけねーだろ!教えるんならちゃんと教えなさい。君たちが適当に作った商品にも、お客様は同じだけのお金を払うんだよ」と若干怒ったのですが
完全に「こえー」みたいな感じになって
理解してもらえたのかは謎でしたw

私に、仕事の基本を叩き込んだ先輩たちは本当に教え方が上手かった。

その当時の先輩たちの年齢なんてとっくに抜いたのに
まだまだだな、といつも思います。

もういない憧れには、いつまでも敵わないものですね。