Diary。

好きなことを、好きなときに、好きなように。

気持ちの問題。

去年の年末に入った新入社員が今月20日で事務所を辞めた。

 

溌剌としていた彼は芸能の空気に馴染めないまま

じわじわと追い詰められて

最後の方はもう完全に人が変わったみたいに暗くなっていた。

やさぐれて

荒んだ空気が出ていて

「もう俺わかんないっすよ。もうどうでもいいです」

をただ繰り返していた。

 

自律神経失調症を患って

鬱手前までいっていたらしい。

本人談だから真偽の程はわからないけれど。

 

頭おかしくなるまで頑張らなくていい。

ならそれを早く言ってくれ。

 

それは正しい。

正しかったよ、五十嵐。

 

頭おかしくなるまで頑張る必要なんてない。

だって君の心の価値は薄い。

それをどうして悲しいと言う。

 

 

五十嵐がそう唄ってくれたから

私は救われたのだ。

だからもう生きていける。

 

鬱が身近すぎてゾッとすると誰かが言った。

鬱は怖いですか。

怖いのは

なった人が怖いのであって君ではないよ。

 

辞めた新入社員の話を聞いて

「つくづくリーマンになんてならなくてよかったと思う」と誰かが言った。

 

それは何故?

 

「夢を追っているからだ」と答える。

「ギターで食っていこうと思って

社会的にも経済的にも自立出来ていないけど

まだまだやりたいこと沢山あるし、辛いこともあるけど一人じゃないから頑張れる」

 

なんて論破しやすそうな文面。

 

君が「夢を追うこと」を選んだからといって

「リーマンなんて」と言うほど偉いわけではない。

というか

君が食っていこうとしている世界はサラリーマンが回しています。

 

選択したものをあげ連ねて

「こうした俺の方が正しい」とか言う他人ありきの価値観が良くわからない。

「こういう人もいる。

自分はそうはしなかった」

という程度の認識しかいつもないからなぁ。

 

そういう気持ちでいるととても楽。

諦めた

冷めた人に見えるのかしら。

 

そういう見方も間違っては無いけどね。